ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展 1989年から現在までのサブカルの集大成

2017/05/12

2015年6月24日(水)から8月31日(月)まで東京・六本木の国立新美術館にて開催されていた「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展」に行ってきました。

筆者は前売り券を買うほどに楽しみにしていたイベントだったのですが、実際にイベントに参加したのは8月30日と非常に遅く、もう展示会自体は終了してしまってます。

ですがせっかく行ってきたということで、簡単ではありますがレビュー記事を書いていこうと思います。

ちなみに2015年9月19日(土)から11月23日(月・祝)の間、兵庫県立美術館にて同展示会は開催されるので、関西方面在住の方はこの記事を是非参考にしてほしい。

スポンサードリンク

展望会概要

page02

画像引用元:「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展のガイドブック(PDFファイル)

展示会のレポートに入る前にまずは展示会の概要について説明します。

 日本のマンガ、アニメ、ゲームは世界に類を見ない多様な表現をメディアの壁を超えて押し広げつつ、時には世相の変化や進化するテクノロジーを作品世界に映し出し、また時には拡張された現実や未来世界を私たちに提示します。そして、キャラクターたちは作品世界を飛び出し、私たちの日常に自在に入り込む存在となっています。
 手塚治虫が亡くなった1989年以降、私たちは幾度かの震災やテロ事件を経験し、他方で、インターネットやスマートフォンの普及をはじめとするテクノロジーの進化を享受してきました。このような社会潮流の中で、私たちの意識やライフスタイルはめまぐるしく変化してきました。同時代のマンガ、アニメ、ゲームに触れることは、その時々の日本の社会の重層的な側面を見ることと言ってもよいでしょう。
 本展覧会は、1989年から現在までのおよそ25年間に焦点をあて、複合的メディア表現として深化している日本のマンガ、アニメ、ゲームを総合的に展望し、私達の想像力と創造力を再発見する機会となることを目指します。

1989年から現在というと、ちょうど筆者が生まれたぐらいの頃ということもあり、見知った作品が多くありました。

展示会自体は8つのセクションで構成され展示されていたので、セクションごとに感想を述べていきます。

ちなみに会場内は撮影禁止でしたので、写真はございませんがご了承ください。

現代のヒーロー&ヒロイン

page03

まず会場に入って待ち構えていたのが、1989年から現在に至るまでのマンガ、アニメ、ゲームの年表。

例年、数多くの作品が生み出されているためすべてのタイトルというわけにはいきませんでしたが、それでも有名どころの作品は網羅されているように感じられました。

またその対比という形でその年に起きた主だった事柄についても記載されていました。

それを抜けると、「現代のヒーロー&ヒロイン」というセクション名にふさわしい、ニッポンのサブカルチャーを代表する主だった作品の紹介展示がずらりと並んでいました。

『NARUTO -ナルト-』を筆頭に『プリキュア』『まどか☆マギカ』といった近年の魔法少女もの、『鋼の錬金術師』『七つの大罪』といった名作漫画、さらには『少女革命ウテナ』『Fate/stay night』といったものまでが映像付きで展示されていました。

どれも国内を代表する名作ばかりでしたが、個人的には『ONE PEACE』『リリカルなのは』といった作品の展示がないのが気になりました。

テクノロジーが描く「リアリティー」――作品世界と視覚表現

page04

続いてのセクションはSFに特化したセクションということで、まず初っ端に『攻殻機動隊』の実寸大ガイノイドの模型が出迎えてくれました。

これは非常に撮影したかったのですが、泣く泣く断念しつつ進んでいくと、現在でも続編が制作されている『パトレイバー』や若者に多大な人気を誇るライトノベル『ソードアートオンライン』、さらに現在上映中の『バケモノの子』で有名な細田守監督が携わった『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』『サマーウォーズ』といった作品の展示が行われていました。

また歴代の「プレイステーション」がずらりと並び、その映像技術の進歩の具合を実際のプレイ映像を元に比較していました。

並べて見るとよくわかりますが、この20年で技術がすごく進歩したということが実感させられ、それと同時に徐々にフィクションの世界にに近づいてきているのではないかという印象も受けました。

ネット社会が生み出したもの

page05

こちらは主に商業ではないところからスタートした作品が並んでおりました。

同人ゲーム業界で一斉の風靡を浴びた『東方紅魔卿』『ひぐらしのなく頃に』、動画配信サイトからスタートした『メカクシティアクターズ』、当時まだそこまで有名でなかった新海誠監督が監督・脚本・演出・作画・美術・編集をほぼ一人で行って制作された『ほしのこえ』など、一癖のある作品が多々並んでおりました。

ある意味で時代に即した作品群が並んでいたのですが、ちょうど『東方紅魔卿』の試遊台で遊んでいる人がフランドールを撃破している人と遭遇したことが印象に残り過ぎて、他の部分はほとんどすっとんでしまいました(笑)

出会う、集まる――「場」としてのゲーム

page06

セクション名でわかる通り、ゲームの総合セクションです。

試遊台も多数あり、発売前の『スーパーマリオメーカー』や普段は100円を入れてプレイする『太鼓の達人』など数々のゲームの試遊台がありました。

またそれだけではなく、ゲーム機ごとに有名タイトルが紹介されており、『ポケットモンスター』『ドラゴンクエスト』『モンスターハンター』『電車でGO』など一度はプレイしたことのあるゲームがずらりと並んでおりました。

ただ当サイトのメインコンテンツである『ファイアーエムブレム』の紹介がなかったのが、個人的には非常に納得がいきませんでした。

これも長年続いてきた有名タイトルだったのに、なんでなかったんでしょうね?

キャラクターが生きる=「世界」

page07

ここではキャラクター要素の強い作品が展示されていました。

『初音ミク』『アイドルマスター』、『艦これ』『戦国BASARA』など根強いファンの多く、数々のグッズが発売されたコンテンツが目立ちました。

個人的に気になったのは『けいおん』のブースで、等身大ポップの前にベンチが置かれており、思わず写真を撮りたくなる衝動に駆られました。

きっと展示会に行った人の中には同じ気持ちを覚えた人は数多くいるはずです!

兵庫県立美術館で開催する時は、是非そういった思いを来訪者に抱かせないように配慮していただきたいものです(笑)

交差する「日常」と「非日常」

page12

「日常」の中に潜む「非日常」ということで、このセクションでは『涼宮ハルヒの憂鬱』『最終兵器彼女』『あの日みた花の名前を僕たちはまだ知らない』などの「セカイ系」の作品が多くありました。

とにもかくにも印象に残ったのは『エヴァンゲリオン』のブースで、なんと小モニターでアニメ版全26話が同時放映されていたのです!

音声の方はさすがに流れておりませんでしたが、思わずその場で30分ほど立ち尽くして全話の映像を見ながらエヴァ本編を振り返ってしまいました。

現実とのリンク

page13

こちらでは主にマンガの紹介と複製原画がずらりと並んでおりました。

『ジョジョの奇妙な冒険』を筆頭に現在アニメが放映中の『俺物語!!』やつい先日完結した『贄の形』、さらには『アオハライド』『モンキーターン』、『銀の匙』『岳』といった数え切れないほどの名作の複製原画を拝むことができました。

とはいえさすがにマンガのセクションには知らない作品も多く、意外と読んでいないものだなと実感させられたのも事実です。

作り手の「手業」

page09

これまでは作品の紹介が主だったのですが、このセクションでは主にアニメやゲームの制作過程が公開されていました。

『マクロスプラス』の高軌道戦闘のシーンや『グランツーリスモ』のコースがどのように作られたのか?

そういった表面に出てこない制作過程を垣間見ることができました。

個人的にはこのセクションが一番おもしろかったです。

スポンサードリンク

ニッポンのサブカルチャーに幸あれ

といったところで全展示が終了です。

見たことある作品はもう一度見たくなり、見たことのない作品は今回の展示を通じてみたくなったりと、実に有意義な時間が過ごせました。

とはいえやはりいくつかの名作が欠けているようで、どういう基準で作品選定をされたのかが気になるところではあります。

一応、帰りに今回の展示会で作られた公式パンフレット(約360ページ - 2500円)を購入し、パラパラめくっていると今回の展示会に展示されていない有名な作品のいくつかは紹介されていたので、単純にスペースの問題だったのかもしれません。

とりあえず今後、このパンフレットを見つつ気になる作品があれば随時触れていき、当サイトでも紹介していけたらなと思います。

以上、長くなりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。

-雑記
-,