るろうに剣心 実写にもアニメにも宝塚にもなった名作

2016/11/17

90年代を代表するジャンプ漫画の1つである『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』

その実写映画版が金曜ロードショウにて3週連続でテレビ初放送されることが決まった!

10月23日には『東京編』のストーリーを再構成して2012年に初めて実写化された『るろうに剣心』

10月30日には原作でも大人気である『京都編』を舞台にした『るろうに剣心 京都大火編』

11月6日には2作目と連続公開という形が取られた『京都編』の完結編として描かれる『るろうに剣心 伝説の最期編』

今回は実写映画版の話を絡めつつ『るろうに剣心』の魅力をまとめて紹介したい。

スポンサードリンク

メディアミックスは『京都編』までのものが多い

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』和月伸宏さんの手によって1994年から1999年の5年間、週刊少年ジャンプで連載されていた少年漫画だ。

その物語は明治初期を舞台にしたものだが、連載開始当初は「歴史物は『ジャンプ』では受けない」「明治を漫画にするのは難しい」と編集部に言われていたのだという。

しかしそんな前評判を覆す形で高評価を得た本作は5年間に渡り連載され、単行本は全28巻発売された。

その物語は大きく分けて3編に別れそれぞれ『東京編』『京都編』『人誅編』と呼ばれている。

このうち実写映画化されたのは『京都編』までであり、さらに言うとアニメ版を始めとしたその他のメディアミックスでも多くは『京都編』までのものが多い。

とはいえOVAとして作られた『星霜編』といった『人誅編』後の物語を描いた映像作品もあるので、一概に実写映画として作られないとは言い切れないだろう。

剣心が仲間たちと出会う『東京編』

kenshin
画像引用元:映画『るろうに剣心』公式サイト

流浪人として全国を旅していた主人公・緋村剣心が神谷道場の師範をしている神谷薫を助けるところから物語は始まる。

ひょんなことからそのまま神谷道場に居つくことになった剣心はそこで明神弥彦相楽左之助と出会いながら数々の強敵と戦っていく。

その中で剣心が幕末に「人斬り抜刀斎」と恐れられた剣客であったこと、さらに明治維新後に「不殺(ころさず)」の誓いを立てて流浪人となったことなどが徐々に判明していく。

細かいエピソードとしては「斬左編」「黒笠編」「恵編」「雷十太編」とわかれており、実写映画版としては剣心が出会った「偽抜刀斎騒動」剣心の過去を知る鵜堂刃衛との戦いを描く「黒笠編」、女医・高荷恵を使って新型阿片を開発を命じた武田観柳の悪事を食い止める「恵編」を再構成したものとなっている。

再構成にあたり原作では武田観柳の私兵として登場した四乃森蒼紫を始めとした御庭番衆鵜堂刃衛に置き換わっており、またこの時点では登場していない斉藤一が登場するなど、今にして思えば続編を匂わせる材料は多々あったのだなぁと思う。

志々雄一派との戦いを描く『京都編』

kyoto画像引用元:映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』公式サイト

『京都編』は一言で言えば、志々雄真実一派の武力による明治政府転覆を阻止する物語だ。

志々雄真実「人斬り抜刀斎」の後釜として影の人斬り役を引き継いだ人物であったが、底知れない野心を危険視され政府によって焼き殺されそうになった。

しかし全身を焼かれながらも志々雄は生き延び、特攻部隊「十本刀」を軸とした精強な兵隊、大型甲鉄艦「煉獄」などの強力な兵器を有する一大組織を創り上げた。

志々雄の行動理念は明治政府への復讐と勘違いされがちだが、本人は「良い経験になった」程度にしか考えておらず、ただ単純に日本征服のために動いている辺りに「悪の美学」というものを感じられる。

著者の和月伸宏さん「一番気に入っているキャラクターである」と明言しており、また読者の人気も非常に高い。

立場的に剣心の後輩という側面もある志々雄だが、それ以上に剣心と対になる部分が多く、「人斬り」であったからこそ「不殺」を誓った剣心と、どこまでも「人斬り」であることにこだわった志々雄

さらに両者が使っている刀である剣心の逆刃刀志々雄の無限刃同じ刀鍛冶の手によって生み出された真逆のコンセプトを持つ兄弟刀であるなど、同じ立場に立った者同士であるが故に対極の立場に立っている。

そんな剣心志々雄の戦いだからこそ、作中屈指の名シーンに数えられるのは納得だろう。

また志々雄の集めた「十本刀」の面々も個性的で魅力的なキャラクターが多いが、実写映画版では大した活躍もなく退場する人物も多いので、気になる人は原作マンガを読むかアニメを視聴するのをおすすめしたい。

緋村剣心の旅の終着点でもある『人誅編』

今後、実写映画の続編が作られるとしたら間違いなく描かれるであろう『人誅編』

その物語は剣心「人斬り抜刀斎」だった幕末時代に妻である巴を殺したことから起因する。

が殺されたことでその弟である雪代縁抜刀斎への復讐を誓う。

そんなの元に抜刀斎への復讐を目的に集まった6人の同志たちとの私闘を描いたのが『人誅編』だ。

前編の『京都編』が復讐ではなく野望のための物語であったことに対し、こちらは正真正銘の復讐劇である。

物語の性質上、展開が非常に陰鬱であり、ここで読むのを止めたという読者も多い。

とはいえ剣心の物語としてはこれほどまでに完結編として相応しい物語はなく、彼の長い旅の終着点を迎えることができる。

『京都編』とは違い映像化するとすれば賛否両論は免れない内容になることは間違いないだろうが、筆者個人としては是非、映像媒体として見たいと思っている傑作だ。

スポンサードリンク

2016年には宝塚でミュージカルにも!

takaradsuka

すでに連載開始から20年以上経っているにも関わらずその人気は留まることを知らない『るろうに剣心』

原作人気もさることながら、実写映画としてもgooランキング内で行われた「実写版映画も意外に好評だったアニメ・漫画ランキング」で3位になるなど非常に評価が高い。

さらには2016年に宝塚でミュージカルになることも決まっており、まだまだその旋風は留まることを知らない。

漫画だろうとアニメだろうと実写映画だろうと、どんな媒体でも楽しめる『るろうに剣心』の今後の動向にも注目したいところである。

-映画
-,