ルートダブル √Beforeクリアまでの感想・考察 回想の中の現実 現実の中の真実

2016/11/17

前回「ルートダブル √After編クリアまでの感想・考察 謎が謎を呼ぶSF脱出劇」に引き続き、PC版『ルートダブル -Before Crime * After Days-』のレビューと考察をしていこうと思います。

今回はもう一人の主人公・天川夏彦がラボの事故に巻き込まれるまでの6日間を描いた「√Before」の感想です。

色々と衝撃的な事実も判明したのですが、前回同様ネタバレなしとネタバレありの感想に分けて書きたいと思います。

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√Before あらすじ

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ラボの地下で原因不明の爆発事故が発生したその瞬間、現場に居合わせた少年・天川夏彦はその日、何故かラボに訪れ、そして事故に巻き込まれてしまった。

爆発が発生し、急速に炎が燃え広がる中、事態を収束するために駆け出す夏彦
だがその直後、施設内で思いもよらない人物に出会う。

琴乃悠里――夏彦の幼馴染にして、同じ家に暮らす同居人。
彼女は訳あって、家から外に出ることができないはずなのに、どうしてここに!?
そう戸惑っている夏彦悠里「どうして来てしまったの……?」と問いかける。

その言葉が引き金となり、夏彦は過去を鮮明に回想する。
事故が発生する6日前から、今日この瞬間までのいきさつを。
いや、それはただの回想ではない。
まるで時間を遡り、もう一度今日までの6日間をやり直しているような感覚に囚われてしまう。

回想するたびに微妙に変化する記憶の中、夏彦はヒントを拾い集めながら脱出の糸口を探していく。
そして全ての回想を終えた時、繋ぎ合わされた記憶の中から、様々な答えが導き出された。

だがそれは同時に、気づきたくなかった残酷な真実を、夏彦に突きつける。
『皆が揃って脱出する事は、決して叶わない』
それを知ってしまった時、夏彦が選ぶ決断は――!

『現実』と『回想』の交錯する、2重構造の脱出劇。
今を生き延びるため、彼は何度でも過去を繰り返す。

引用元:ルートダブル公式サイト(一部改変)

手探りで脱出を模索していく「√After」に対し、「√before」では事件発生前の前日談が描かれてます。

日常パートが集約しているといっても過言ではなく、序盤はまるで別のゲームをやっているかのような錯覚に囚われます。

筆者も一瞬、読み飛ばしたい衝動に駆られましたが、重要な伏線が色々と出てくるため一字一句きちんとチェックして読み進めた方が後の物語を楽しめるかと思います。

√Before ネタバレなし感想

ルート全体を通してみれば「√After」よりは楽しめなかったんじゃないかなと思います。

常に手に汗握る状況である「√After」に対し、「√Before」は回想という名のほのぼの日常ストーリー。

ほとんど続けざまにやったということもあり、ルート序盤は肩すかしを食らった気分でした。

しかし前半部分こそ退屈でしたが、後半部分に関しては読む手が止まらず一気にエンディングまでたどり着くことができました。

特にルート後半から終盤にかけての怒涛の展開は凄まじく、全く予想していなかった展開にワクワクが止まりませんでした。

まぁその辺についてはネタバレありの感想で詳しく語ろうと思います。

√Before ネタバレあり感想

root_b画像引用元:ルートダブル公式サイト

ではお待ちかね(?)のネタバレありの感想です。

ここからは未プレイの人はUターンをお願いします。

えっ? 悠里が夏彦の幻? えっ? えっ? でもそれじゃあ「√After」にいた悠里は?

とりあえずクリア後スタッフロールを見つつコーヒーブレイク後に抱いた筆者の感想がこれでした。

前述通り「√Before」自体は「√After」に比べて全体的に楽しめたわけではないのですが、最後に超ド級の爆弾が投下され非常に驚かされました。

渡瀬がテロリストという点については当たっていましたが、記憶を消したのが夏彦BCによるものなどとは考えておらず、そもそもBCが本格的に物語に絡んでくるのはこれ以降のルートからだと思っていました。

しかし今になって考えてみると少なくとも「√Before」では時系列的に「√After」のエンディング近くまで到達する必要があったのは明確だったので、その過程で夏彦を傷を負った理由渡瀬が記憶を失った理由が明かされることを予測すべきだったと思います。

兎にも角にも今後の肝は「悠里は生きているのか? それとも死んでいるのか?」ということになるので、それを含めた気になった点について考察していきたいと思います。

  • BCとは?
    『ルートダブル』の肝となる設定。
    その能力はテレパシーエンパシー、そして明かされざる第3の能力となっていますが、「√Before」の最後で夏彦渡瀬の記憶を消したのを考えると、記憶操作であることが容易に想像できます。
    ただこれによって浮上する問題として、今まで作中で読み進めてきた描写そのものが改竄されたものである可能性があるということです。
    怪しいのはやはり「√After」であった悠里の死体仲間の豹変、それに「√Before」で明らかになった悠里が9年前に死んでいた事実あたりでしょうか?
    それだけを見ると悠里黒幕説も可能性としては考えられるのですが、過去に中澤工さんが手掛けた作品でそんなブラックな展開はなかったので、流石に違うかなとメタ読みで判断しています(笑)
  • テロリストは誰だったのか?
    これについては風見や旬を除いたレスキュー隊の3人(渡瀬含む)であることが明らかになりました。
    とはいえ彼らだけだとそもそもラボの事故が起きるはずがないので、やはり宇喜多もテロリストなんじゃないかなという思いは変わらず。
    その一方で恵那の動向が全く読めないのが気になるところ。
    再びメタ推理になりますが、中澤工さんが過去に手掛けた『シークレットゲーム』の例で考えると警察などの正義の公的機関の可能性が濃厚な気がします。
  • サリュの使命について
    謎が深まったといえばサリュについてもそうです。
    夏彦を護るためにやってきたという彼女の存在は怪しすぎます。
    悠里黒幕説と同様にサリュ黒幕説も想像はできるのですが、やはり同様の理由で却下。
    どちらかといえば「√After」で存在が示唆されていた「被検体」なんじゃないかなと思ってます。
  • 七不思議について
    これ見よがしに自己主張してきた七不思議。
    特に「間違った使い方でBCを使い続けると怪物になる」「間違ったBCを受け続けたものも怪物になる」というのは、「√After」での仲間たちの状況に酷似しているように思えるんですよね。
    ということはやはり閉じ込められた9人の中に黒幕が潜んでいる可能性は捨てきれないのが現状です。
  • 悠里の今の状況は?
    9年前に死に、それからは夏彦が見ている幻覚として存在した彼女。
    しかしそれが本当ならば「√After」に出てきた彼女の存在が謎となってきます。
    そもそも悠里に関しては「√After」でも渡瀬が死体を発見しており、結局のところ生きているのかどうかが不明慮なところがあります。
    9年前に死んだのか? ラボの事故で死んだのか? それとも死んでいないのか?
    現時点では結論が出せそうにありません。
  • 9年前の事件
    上に付随する話ですが、夏彦と悠里が巻き込まれた9年前のラボ火災というのも気になるところではあります。
    さらに同時期に本来ではありえないはずのBC適性の向上夏彦に見られており、どことなくラボが真っ黒な組織に思えてなりません。
    前回の考察でも書きましたが、ここまでくると少なくとも人体実験はしているんだろうなと確信めいたものがあります。
  • とりあえず「√Before」をやり終えた時点で気になった部分はこんなところです。

    ちなみに本編中の情報とメタ推理が真っ向から矛盾している状況で、それでもメタ推理を重要視しているのはサリュが筆者のお気に入りのキャラクターになったからだったりします。

    「√After」ではどことなく冷たい印象を受けた彼女ですが、「√Before」を読んだ後だとそんなことは決して思えないですよ!

    とはいえ黒幕だとしたらそれはそれでありな属性になるので、どう転ぶかは今後に期待したいところです(笑)

    それでは次回に続きます!!

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