ルートダブル √Cクリアまでの感想・考察 √Afterの裏物語

2017/02/06

「√After」「√Before」に引き続きPC版『ルートダブル -Before Crime * After Days-』のレビューと考察をしていきます。

今回の「√C」は「√After」と「√Before」クリア後に解放されるルートなので、タイトルにルート名は記載しません。

とはいえ本文中では遠慮なくルート名を書いていきますので、その点はご注意ください。

ちなみにこの記事に直接きた人は念のため「√After編クリアまでの感想・考察 謎が謎を呼ぶSF脱出劇」と「√before編クリアまでの感想・考察 回想の中の現実 現実の中の真実」を読んでから読むことを推奨しておきます。

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√C ネタバレなし感想

あらすじ自体ネタバレになってしまう可能性があるので簡単にしか説明しませんが、内容としては「√After」の時系列で起きたもう1つの視点の物語となります。

「√After」の復習という意味では非常に役立つシナリオですが、それ以上に渡瀬ではなく夏彦の視点から描かれた物語には色々と興味深い点がありました。

とはいえ繋ぎの章としての意味合いが強い今回のルートは、単体としてみた時のボリュームはかなり短く、エンディングも1つしかありません。

それでも重要な情報が色々と手に入り、それでいて最終ルートに向けての問題定義もしてくれました。

なのでネタバレありの感想ではその問題定義を元に考察していきたいと思います。

ネタバレありの感想

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あらすじやネタバレなしの感想で書くことがほとんどない関係上、早速ネタバレありの感想に移りたいと思います。

広告の下はネタバレしかないので、ネタバレを嫌う方はブラウザバックをお願いします。

「√C」もとい「√Current」では渡瀬の中にある夏彦の精神視点で物語が進んでいきます。

「√After」で渡瀬に聞こえてきた幻聴はこの夏彦によるものです。

夏彦が発していることは声で容易に想像できましたが、まさか渡瀬の中にいるとは思っていませんでした(笑)

とはいえルート中盤ぐらいまでは夏彦自身も「√Before」での渡瀬との戦いで自分が死んだと感じており、今ここにある自分がBCによる残留思念のようなものと思っています。

なので時にテレパシーを飛ばし、時に渡瀬を気絶させ、時に渡瀬の記憶そのものを書き換えることで状況改善を図ろうとしています。

この記憶の書き換えというのが重要で、渡瀬が見た悠里の死体思い出した記憶などの情報は全くの偽情報ということが明らかになります。

しかもそれが結果的に渡瀬を窮地に追いやるのですから、夏彦の行動そのものに非常にやきもきさせられました。

とはいえ内容としてはまさに「√After」のネタバレ回というべき内容で、その中でいくつかの謎は解明され、より真実に近づくことができました。

おそらくは次回の「√Double」が最終ルートになると思うので、その前に今まで出てきた情報を整理しつつ、簡単に考察していきたいと思います。

  • ラボ内で起きている殺人事件の犯人は誰なのか?
    閉鎖されたラボ内で発見された研究員2名とレスキュー隊2名、そして少女の死体。
    明らかな他殺体である以上、犯人がいると考えるのが当然なのですが、正直なところ予想がつかないんですよね。
    単純に一番怪しい動きをしているのは恵那なのですが、やはり筆者には彼女が悪人とは思えない。
    かといって記憶をなくす前の渡瀬というのは、さすがに突飛すぎるようにも思う。
    どちらかといえば同士討ちって考えの方がしっくりくるのですが、少女の死体だけが少し離れた位置にあるのが気になるところ。
    だけどもしその少女が実は生きていたとしたら……?
  • 貨物搬出用リフトの前で殺されていた少女は何者だったのか?
    上に引き続いた話になるのですが、あの少女は被検体、もっと言えば怪物そのものか仲間である可能性が高いと考えています。
    もっと言えば彼女は死んでおらず、実は生きているということも十分にあり得ると思っています。
    というのは「√Current」で夏彦渡瀬の記憶を書き換えてしまったという事実は同時に、他の人物の記憶も書き換えられている可能性を示しています。
    実際に夏彦は渡瀬に悠里の死体を見せているので、あの少女の死体も何者かが見せた幻であるということも十分に考えられるのではないでしょうか?
  • 悠里と同じ顔をした『ユウリ』という少女は何者だったのか?
    この手の人物は実は生きてて被検体としてラボに囚われていたパターンか、クローンを作り出し被検体として使われていたパターンかのどちらかというのが定番です。
    とはいえ「√Current」のラストで夏彦をあだ名で呼んでいる辺り、前者の可能性が濃厚だと感じています。
    尤も「強い精神はその場に残り続ける」みたいな話が出た以上、クローン体に記憶が定着したという可能性も否定できないんですよね。
    少なくともBC適性で言えば最上級な存在であることは間違いないと思います。
  • 保管しておいたADは誰が持ち去ったのか?
    渡瀬が敵視されるきっかけにもなったAD持ち去り事件。
    「√Current」のラストで悠里が囚われている描写がなければ彼女を真っ先に疑っていたところですが、拘束されているのでたぶん別の人なのかなと思います。
    とりあえずADは被爆防止抑制剤ではなくBC能力を阻害する薬であることは間違いないと思うので、BC能力を発動させたいと考えている人物(怪物?)が盗んだとみて間違いないと思います。
  • 恵那はどこへ行ってしまったのか?
    渡瀬に気絶させられた後、部屋からいなくなっていた恵那。
    風見たちと違って正気を失ってはなさそうですが、やはり彼女の役どころは現状では謎に包まれています。
    怪しいといえば怪しいのですが、メタ推理と彼女が渡瀬に見せた会話の節々がどうにも演技しているようには見えず、どーしても悪人には見えないんですよね。
    だからどこかへ行ったのではなく、単純に渡瀬を捜しに行っただけなんじゃないかなと思います。
  • どうして3人の人間が次々と狂ってしまったのか?
    これは怪物によるBC能力を受け続けたからということで間違いないと思います。
    もっと言うならばプロキオンによって測定していたのが、放射能の数値ではなく怪物によるBC能力の効果の強さとかじゃないかなと考えています。
    事故に乗じて怪物のBC能力がラボ内に解放され、ADによってその被害を抑えていたけれど、徐々に増大する怪物のBC能力に押し潰された。
    その結果が狂った3人なんじゃないかなと現状では思ってます。
  • 地下に閉じ込められた「怪物」とは?
    これはBC能力を暴走させた被検体であることに間違いないと思います。
    ついでに記憶の書き換えが可能ということは、自分が暴走したという記憶そのものを別のBC能力者によって書き換えられている可能性があり、本人は自分が怪物であることを知らない可能性があります。
    怪物の記憶を書き換えた被検体が搬出用リフト前で死んでいた少女だとして、怪物である疑いが強いのは悠里なのですが、「√Current」で彼女が拘束されていたことを考えるとその可能性は低い。
    また少女の死がフェイクで本当は生きていると考えると彼女こそ怪物かとも思いますが、これは捻りがない。
    そう考えた時、怪しくなってくるのが夏彦。
    BC能力適正Sでありながら「√Before」以前には能力の片鱗も見せず、それでいてサリュという護衛がつくことになり、何より9年間も死んだ幼馴染の幻を見続ける。
    主人公であるにも関わらず怪しさの塊のような存在ではありませんか?
    ではどの辺が操作された記憶なのかと考えた時に、悠里の存在そのものが怪しくなりました。

    悠里は夏彦の幻ではなく、9年間共に暮らしていた。

    そう考えれば悠里についての疑問は一気に氷解します。
    悠里が家を出なかったのはエンパシーのオンオフができなかったからであり、BC絶縁体で囲まれた家の中で住むしか手立てはなかった。
    事故が起きた時、ラボ内にいたのは定期健診か何かで夏彦の母親である美夜子に呼ばれていた。
    これですべてに説明がつきます。

    では何故、夏彦は悠里が死んでいると誤認したか?

    それはBC能力で記憶を書き換えられたからであり、それができた可能性のある人物はましろサリュの2人。
    ましろがラボ内で気絶していたということは、犯人はサリュであり彼女こそ怪物だと筆者は考えています。
    もしくは怪物自体は死んだ少女ですが、渡瀬の中に潜んでいた夏彦のようにサリュの中に潜んで人格を操作しているとかも考えられるでしょう。
    どちらにしても彼女がラボ脱出の最大の障害になるのはまちがいないのではないでしょうか?

  • といった感じでざっくりと考察しました。

    まるでミステリーのごとく犯人当てを考えてしまいましたが、本作はあくまでSFサスペンス。

    もう少し別の角度から考察した方が良かったのかもしれません。

    とはいえ考えている間、非常に楽しかったことも間違いないので次回、おそらく最終ルートである「√Double」を読み進めるのが非常に楽しみです。

    それでは次回に続きます!!!

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    ルートダブル レビュー記事まとめ

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