ニーア オートマタはハッピーエンド? 過去作のエンディングを振り返ってみた

2016/11/17

現在、続々と新たな新情報が公開されているPS4ソフト『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』

主人公の1人であるヨルハがアンドロイドだったり、宇宙からの侵略に対抗する戦いだったりとこれまでのシリーズとは若干、趣きが違う情報の数々だが、ここで新たに「ニーア オートマタはハッピーエンドになる」という情報が飛び込んできました。

ハッピーエンドといえば通常の作品であるならば、わざわざ明言する必要はないところですが前作の『ニーア レプリカント/ゲシュタルト(以下ニーア)』や関連シリーズである『ドラッグオンドラグーン』のことを考えると非常に重みのある言葉でしょう。

しかし中にはこれまでのシリーズを未プレイという方もいるはず。

なので今回はおさらいも兼ねて過去作のエンディングについて簡単に紹介したいと思います。

言わなくともわかると思いますが、エンディングを紹介するという重大なネタバレを行いますので、今後プレイ予定のある人物はこのままブラウザバッグすることを推奨いたします。

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マルチバッドエンドシステムを採用した『ドラッグオンドラグーン』

『ニーア』の先駆けとなったのはPS2用ソフトとして発売された『ドラッグオンドラグーン』ですが、その内容は他のダークファンタジー作品と比較してもぶっ飛んでいると言っても過言ではないでしょう。

キャラクターに関しても皆ひと癖もふた癖もあるものばかりで、趣味は殺人の主人公、ショタコンホモ、食人鬼、口煩い禿、毒舌妖精などまともな人物は誰一人として存在しません。

そんな『ドラックオンドラグーン』の物語ですが、端的に言えば帝国に滅ぼされた王国の王子であるカイムが復讐のために帝国の兵士を皆殺しにするというものです。

その中で帝国が「天使の教会」に裏から操られていたことを知り、教会の目的はカイムの妹である封印の女神フリアエを殺害し封印されている「神」を解き放つことだと判明します。

そして物語の終盤にフリアエが殺され、「神」が復活し世界は滅びの時を迎えるというのが共通のシナリオです。

ここから各種エンディングに分岐するのですが、最初に到達するAエンドは主人公であるカイムの契約者であるドラゴンがフリアエの代わりに新たな封印の女神となるというものです。

その際、ドラゴンはカイムに対し「アンヘル」という自らの名前を授けるという『ドラッグオンドラグーン』屈指の名シーンなのですが、この時多くのユーザーは思ったはずです。

「このまま悲しい別れのまま終わらせてはいけない。必ずハッピーエンドがあるはずだ」と……。

だからほとんどのプレイヤーはそのまま別ルートを探しにプレイを続行するわけですよ!

しかしBエンドバケモノと化した最愛の妹と殺し合いCエンドでは命を預ける間であったアンヘルと殺し合いDエンドでは巨大な赤ん坊に食い殺されながら世界を救うという、進めれば進めるほど鬱になりそうな展開が待っています。

そうして迎えた最後のEエンドでは「神」との戦いの果てに次元を越えて新宿上空に訪れ、激闘の末に「神」を倒すも戦闘機に撃墜され東京タワーに串刺しにされるというものです。

ラスボス戦でいきなりファンタジー世界から新宿に行き、それまでの戦闘システムとは異なった音ゲーをプレイさせられ、やっとの思いで倒したと思えば戦闘機に撃墜される。

これは何の冗談ですか!?

初見でこそAエンドを見て鬱になるのですが、救いを求めて他のエンディングをすべて回収し終えると逆にAエンドで癒されるようになってしまうんですよね。

しかも発売前の宣伝文句ではここまでの内容を予想できるものではなく、天下のスクウェア・エニックスが発売したということもあり、多くのプレイヤーが阿鼻叫喚に見舞われました。

とはいえ内容がダークであることを除けばシナリオの整合性は整っており、他に類を見ない内容であるということで『ドラッグオンドラグーン』は一定の評価を受け、続編が制作されることになります。

ハッピーエンドが存在する『ドラッグオンドラグーン2』

前作こそ色々とぶっ飛んだゲームでありましたが、『ドラッグオンドラグーン2』はどちらかといえば王道路線のアクションRPGと言えるでしょう。

そうはいってもダークファンタジーであることには変わりないのですが、前作をプレイ済みのユーザーからすればどこか物足りなさを覚える内容です。

とはいえ『ドラッグオンドラグーン2』単体として見れば非常によくできたゲームであり、またこれまでに発売されたシリーズで唯一「ハッピーエンド」が存在している作品でもあります。

物語は前作Aエンドの18年後、レグナというドラゴンに育てられた少年ノウェと前作では「天使の教会」の教祖として登場した少女マナを中心に展開していきます。

封印を守護する名目で作られた「封印騎士団」の圧政に強いられた世界を変えるために封印を解くために動く2人。

だがノウェは封印を解くことがどういう意味を持つのかを知らず、そしてマナもまた18年前の記憶を失くしていた。

そうして戦いを繰り広げる中でノウェは真実を突き付けられ、選択に迫られる。

Aエンドでは戦いの過程でノウェがこれまでの人類とはまったく別種の生き物であることが明かされ、旧人類を滅ぼすようにレグナに示唆されるのですが、これに抗い育ての親でもあるレグナを倒す形で終わります。

一見するとハッピーエンドのように見えるエンディングですが、Aエンドでは前作の「神」は再封印されるだけで問題を先送りにしているだけというものとなっています。

Bエンドでは「神」を封印する「封印の女神」の仕組みを無くすためにノウェレグナが18年の時を越えて再び神の尖兵と化したマナと戦います。

そうしてやっとの思いでマナを倒しても、その先に待っているのは「神」の軍勢との戦いであり、マナを犠牲にしたとしても世界に平和は訪れません。

そして最後Cエンドでは上記の2つのエンディングを合わせたようなものとなります。

マナは神の尖兵にならず、他の人間を犠牲にしないためにレグナを倒すノウェ。

これによって「神」も「竜」もいない「人」だけが存在する新たな世界を切り開いていくことになります。

正直なことを言えば前作の新宿エンド(前作Eエンド)のことを考えるとこれで終わってしまうというのは拍子抜けであるのは確かです。

しかし2作目にしてようやく訪れたハッピーエンド。

これにて『ドラッグオンドラグーン』は一旦の終わりを見せるかに思ったのですが……。

新宿エンド後の世界を描いた『ニーア レプリカント/ゲシュタルト』

タイトルこそ『ニーア』と変わりましたが、その内容が新宿エンド後のストーリーということである意味で正統続編と言っても過言ではないでしょう。

PS3とXBOX360で発売された『ニーア』はそれぞれ『ニーア レプリカント』『ニーア ゲシュタルト』という別タイトルで、主人公とヒロインが兄妹と親子という関係性の違いはありますがストーリー自体は同一のものです。

その物語は新宿エンド後に蔓延した病から生き残るために人間から魂と肉体を引き剥がす計画が実行された世界でのストーリーです。

世界に蔓延していたマモノはすべて人間の魂である「ゲシュタルト体」であり、人間だと思っていたものはすべて器である「レプリカント体」ということが物語終盤に明かになります。

魂を持たないはずの「レプリカント体」に自我が芽生え、行き場を失った「ゲシュタルト体」が自我を崩壊し襲い来るというのが物語の背景です。

そんな中、魔王と呼ばれるマモノがヨナを攫います。

主人公ヨナを救うために魔王に立ち向かい、その決着のつき方によってエンディングが分岐します。

Aエンドでは魔王を倒した主人公ですが、ヨナを救うことはできずに終わります。

Bエンドでは基本的な流れはAエンドと同じですが、仲間でありマモノの言葉を聞けるカイネ視点で物語が進みます。

その過程で魔王が「ゲシュタルト体」の主人公であり「ゲシュタルト体」のヨナを救うために「レプリカント体」のヨナを攫ったことが明らかになります。

しかし「ゲシュタルト体」のヨナ魔王に「すでに自我を目覚めているヨナの身体を乗っ取るのは可哀想」と言って自殺し、魔王もまた主人公に討たれてエンディングを迎えます。

Cエンドではヨナを救った後にカイネに憑いていたマモノが暴走し、彼女の生死の選択が迫られます。

主人公カイネを救うために彼女の胸に剣を突き立てその命を終わらせます。

Dエンドではカイネの命を救う代わりに主人公の生きていた証がすべて消滅してしまうというエンディングです。

生きていた証とは彼の存在そのものであり、登場人物から主人公の記憶が消えてしまいます。

さらに主人公に付けていたプレイヤーネームにロックがかかり、2周目をプレイしようと思っても同じ名前ではプレイできないというシステム上の演出が行われます。

クリアすると強制的にセーブデータが削除されるゲームなど批判されそうな演出ですが、それまでの物語の重みも相成って非常に素晴らしい演出と言えるでしょう。

また魔王を殺したことで元来の人間である「ゲシュタルト体」は皆、死に耐えることになり、器でしかない「レプリカント体」しか世界に残ることはなく、旧人類の生きた世界の終わりを迎えます。

『ニーア オートマタ』では異星からやってきた機械生命体の手から地球を奪還するためにアンドロイドが戦地に赴くとのことですが、「レプリカント体」と「ゲシュタルト体」というこれまでの設定がどの程度関わってくるのかが気になるところです。

「神」と「教会」の誕生秘話を描いた『ドラッグオンドラグーン3』

『ドラッグオンドラグーン』から『ニーア』へとタイトルが変わりましたが、『ニーア』が事実上の「3」であるという認識をしていたユーザーは多いと思います。

しかしそんなユーザーの認識を裏切る形で『ドラッグオンドラグーン3』が発売されました。

『ドラッグオンドラグーン3』はざっくりといえば1作目『ドラッグオンドラグーン』の過去話となり「神」と「天使の教会」、それに「契約」のシステムがどのような形で生まれたのかが判明します。

物語の主人公、ゼロは死を間際にした時に世界を呪ったのですが、その際に右目から「花」が生え、命を長らえることになります。

だが「花」は世界厄災をもたらすものであり、ゼロを通じて養分を吸い取っているのだと知ります。

それを知ったゼロは「花」を引きちぎろうとするのですが、その時に散った5つの花弁からゼロのコピーとも言うべき姉妹たちが生まれてしまう。

彼女たちはゼロと共に過ごした偽りの記憶を与えられ、自らが世界の救世主である「ウタウタイ」と信じて疑わない。

ゼロは世界を救うためにそんな姉妹と自らを殺すためにドラゴンのミハイルと戦いの道を選ぶというのが大まかなストーリーです。

Aエンドでは姉妹をすべて殺し終えるのですが、姉妹の一人ワンが創り出した弟にゼロは殺されてしまいます。

そしてワンの弟は後に「天使の教会」と呼ばれる教会を作り出すというエンディングです。

一見するとゼロの目的は果たされてるようにも見えますが、ワンの弟ワンのコピーということを考えれば花の脅威は世界からなくなっておらず、事実上のバッドエンドとなります。

Bエンドでは姉妹をすべて殺し終えるのと同時にミハイルの命も尽きてしまいます。

そんなミハイルを救うためにゼロは花の力を頼り「契約」という概念を作り出します。

これによってミハイルは蘇りますが、結果として「花」はミハイルに移ってしまいます。

世界よりミハイルを優先させた結果という意味では良いエンディングですが、この後の世界は滅んでしまうのは間違いないでしょう。

Cエンドでは姉妹を全員殺し終える前にミハイルが死んでしまい、ゼロを殺せる存在がいなくなってしまいます。

これによって世界の滅びの回避が不可避となり、結果的にゼロは狂ってしまいます。

こちらのルートでもBエンド同様に近い未来に世界は滅んでしまうでしょう。

そしてDエンドでは、立派に成長したミハイルにすべてを託したゼロが「花」の力を解き放つというものです。

その期待に応えるようにミハイルは「花」を封印し、新たな世界への可能性を示します。

直接的なつながりがあるかどうかはわかりませんが、この「花」によって生まれたものこそ『ドラッグオンドラグーン』に登場する「神」であることは明白でしょう。

また『ドラッグオンドラグーン3』にはメタ視点のような演出がなされますが、それは旧世界の人類が残したアンドロイドが報告書として残しているものであり、『ニーア オートマタ』の主人公の1人であるヨルハがアンドロイドということを考えると、こちらの設定も密接に関わってくるのではないでしょうか?

『ニーア オートマタ』で世界は救われるのか?

駆け足ではありますが、こうしてエンディングを振り返ってみるとものの見事に世界は救われていません!

『ドラッグオンドラグーン2』では一応のハッピーエンドは存在していますが、それも不確定の未来に向かっていくというもので、その先にどのような存在が待ち受けているのかわかったものではありません。

『ドラッグオンドラグーン3』までの物語を見てみるとループ物の可能性も示唆されており、『DOD3』→『DOD1』→『NieR』→『DOD3』→『DOD1』→『DOD2』のような時系列ではないかという意見もあります。

『ニーア オートマタ』ではこの不毛な流れに終止符を打つのを期待したいところです。

とりあえず筆者としてはなんとか発売前にPS4を手に入れたいところです(笑)

追記:ニーア オートマタのエンディングはとんでもないものになっている

2016年4月16日に行われた『NieR』コンサート&トークライブ『ニーアオートマタ』に関する新たな情報が飛び込んできました。

新たに2機のアンドロイドのヴィジュアルが発表されたのもさることながら、トークライブでエンディングについての発言がありました。

なんでもディレクターのヨコオタロウさんによると『ニーアオートマタ』のエンディングは「何人かの人にイヤがられているものになっている」らしく、さらに「有料ガチャにしようとしたらすごく怒られました」とのこと。

幸い、有料ガチャにはならなかったようですがそれでも「とんでもないエンディング」になっているらしく、「前作がハッピーエンドだとすれば今作はちょっとハッピーエンド」といった発言も出ており、色々と不安にさせられます。

そもそも前作『ニーア レプリカント/ゲシュタルト』のエンディングも十分とんでもないものだったように思えるので、いったいどのようなものになっているのか想像もできませんね。

まだまだ制作中ということですが、発売日が今から待ち遠しいですね!

引用元:エンディングは有料ガチャ!? 『NieR』コンサート&トークライブ詳細リポート- ファミ通.com

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追記2:PS4版ニーア オートマタの発売日は2017年2月23日に決定!

先日行われた「2016 PlayStationR Press Conference in Japan」にて『ニーア オートマタ』の発売日が2017年2月23日という発表がありました!

すでにネット予約も始まっており、いよいよプレイできる日が近づいてきた実感を持てますね!

Steam版も発売されることになっていますが、そちらの発売日についてはまだ特に発表はないようなので、おそらくはPS4版よりも後に発売されることになると思います。

なのでPS4を持っている人は是非予約して1番にプレイしましょう!

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