おねがいモンスター レビュー 様々な育成ゲームからシステムを踏襲しているにも拘らずクソゲー評価の問題作

2016/11/17

みなさんは『おねがいモンスター』というゲームを知っているでしょうか?

たぶんほとんどの人が頭を傾げるようなタイトルであると思うのですが、筆者といたしましては幼少期にやりこんだゲームタイトルの一つです。

そんなゲームを何故か、最近またやり始めてしまったので、せっかくなのでこの場を借りて紹介しようと思います。

ちなみにこのゲーム、世間一般の評価は「クソゲー」です。

そして筆者の中でのこのゲームの評価は「スルメゲー」であります。

それを踏まえた上で読み進めることをおすすめします。

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当時では他にない500種類

onegai_monster

『おねがいモンスター』は1999年にニンテンドー64ソフトとしてボトムアップより発売されました。

ボトムアップと言えば他に相撲ゲームであるにも関わらず恋愛ゲームである『64大相撲』やトランプゲームを無数に詰め込んだ『スーパートランプコレクション』などの数々の珍作を生み出した会社です。

そんな会社が生み出した『おねがいモンスター』ですが、上記のゲームのような奇抜さはなく、むしろ「ポケモンブーム」によりゲーム業界で数多生まれた「ポケモンの2番煎じ」とも言うべきゲームをごちゃ混ぜに混ぜた内容となっております。

まず『おねがいモンスター』の一番のポイントは500種類のモンスターを育成できるという事でしょう。

今でこそこの数は少なく感じられるかもしれませんが、『おねがいモンスター』が発売したのは1999年。

その頃は『ポケモン』ですらまだ251匹しか存在しませんでした。

その倍の数と聞くだけで世の子供たちは胸躍ったことではないでしょうか?(実際、筆者はそうでした)

さらにこの500種類のモンスターはすべてプルリンというモンスターを起点にして分岐進化していきます。

pururin

つまりプレイヤーの育て方次第で全く違った成長をしていくということです!

これは1990年代に爆発的なブームを巻き起こした『たまごっち』『デジモン』のシステムを踏襲していると言えるでしょう。

そして極めつけは成長させたモンスター同士を組み合わせて新たなモンスターを生み出す交配システムでしょう。

1匹のモンスターを起点に分岐進化していく関係上、交配で生まれるモンスターが新たな種族ということではありませんが、親のステータスを少なからず引き継ぐというものは『ドラクエモンスターズ』の配合や『モンスターファーム』の合体システムに酷似しています。

ただし『おねがいモンスター』の交配では親となったモンスターはいなくなりません!

その分、モンスターごとに交配できる回数が設けられていますが、せっかく育てたモンスターがいなくならないという点で言えば『ドラクエモンスターズ』『モンスターファーム』よりも優れていると言えるでしょう。

広大(?)なマップにモンスターを解き放つ

map

このように『おねがいモンスター』は各種モンスター育成ゲームの良いとこ取りをしたような内容となっているのですが、それは同時に独自性のない3番煎じゲーでしかありません。

とはいえ元となっているのが名作ばかりということもあり、パクリゲーだとしても面白ければ問題ないという発想の人もいることでしょう。

けれど『おねがいモンスター』は決して独自要素がないゲームというわけではありません。

では『おねがいモンスター』の独自要素とは何なのか?

それはモンスターに「おねがい」という形で指示を出し、見守るという要素です。

『ポケモン』『ドラクエモンスターズ』などはモンスターを育成しつつも、冒険は主人公の人間が行っていました。

しかし『おねがいモンスター』の場合はそうではなく、主人公は町から一歩も外にでることなく、町で目的の指示のみを行います。

この辺は他のモンスター育成ゲームとは違ったシステムと言えるでしょう。

尤も、それがすべてを台無しにしているといっても過言ではないのですが……。

その実体はおつかいゲー

onegai

ここまでの内容を読む限り、パクリゲーであれど他のゲームの良いところどりの良作ぐらいの印象を受けていると思います。

しかしはじめに言ったとおり『おねがいモンスター』はクソゲーです。

ではどの辺がクソゲーなのかというと、まずストーリーに中身が全くございません。

説明書には胸躍るようなあらすじが記載されていますが、実際にそのような要素は1割もございません。

そもそも『おねがいモンスター』で行えるモンスターの指示とは餌を探しに向かうか、新たな餌場を開拓するか、町の人の依頼をかなえるのいずれかしかございません。

そしてこの町の人の依頼というものがそのままストーリーに直結してくるのですが、その内容はモンスターの討伐かアイテム採取のいずれかです。

しかも説明書に書かれているような要素はほとんど関わりなく、終盤で少し触れられるのみとなります。

このあまりのストーリーのなさに途中でコントローラーを置くプレイヤーも多いと思います。

しかし中には根気強くプレイし続ける人もいるはずです。

ですが『おねがいモンスター』にはそんな人に対しても心を折る仕様が存在します。

最強の敵、それはコントローラーパック

controller_pack

ところで皆さんはニンテンドー64の「コントローラーパック」というものをご存じでしょうか?

これはプレイステーションで言うところのメモリーカードにあたるものなのですが、実はニンテンドー64にも一部のカセットはセーブするためにこの「コントローラーパック」が必要となってきます。

『おねがいモンスター』もそんな数少ないタイトルの1つなのですが、この「コントローラーパック」というものは非常にセーブデータが消えやすいのです!

なにせ接続する箇所が64の本体ではなくコントローラーということもあり、連打などの振動がダイレクトに伝わってしまいます。

『おねがいモンスター』はそのような機会はまったくといっていいほどありませんが、それでも最初のボスを攻略するぐらいでデータが消失してしまったプレイヤーが大多数を占めるのではないでしょうか?

筆者も初めてプレイした時は何度も何度もセーブデータが消えてしまい、ついぞラストまでプレイすることができませんでした。

今回のプレイでもおそらくどこかでセーブデータが消えてクリアできないまま終わってしまう可能性が高いと思います(笑)

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粗はあるが根気があれば楽しめる問題作

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他にも『おねがいモンスター』には見過ごせない要素が多々あります。

  • グラフィックがニンテンドー64ということを加味しても非常に荒く、パワーポイントで作れるようなものばかり。
  • 戦闘が助長で、かつ飛ばせない。
  • モンスターごとに設定されている「真の進化」の条件に関するヒントがゲーム内に一切存在しない。
  • システム上、ルーチンワークのようにプレイを進めていく必要がある。

上記の問題点と中身のないストーリー、何よりセーブデータの消えやすさも相まって『おねがいモンスター』はクソゲーの烙印を押されることになります。

とはいえあまりに中身のないシナリオとルーチンワークのようなゲームシステムは考えようにによって手軽にプレイすることができると言い換えることができ、それ故にセーブデータが消えたとしてもそこまで痛手ではありません。

セーブデータの問題点を改善さえすれば、500種類のモンスターをコンプするというやりこみゲーのような楽しみ方もできるようになり、暇つぶしには最適なゲームとなってきます。

個人的にはこのゲームの荒いところをブラシアップして続編を出せば良作どころか名作になれるスペックを持っていると思っています(ボトムアップが潰れているので絶望的ですが)

ニンテンドー64のソフトということで一般的な中古ショップにはほとんど置いていないと思いますが、置いてあったとしてもワンコインで購入できるような価格だと思います。

万人にはおすすめできない「スルメゲー」ですが、ハマればコンスタントに遊べるゲームだと思うので機会があれば是非やってみてください。

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