遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONSを見に行く前に原作をおさらいしてみた

2016/11/17

『遊☆戯☆王』シリーズ20周年を記念して制作された劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』

世界的カードゲームとして広まり、今でもアニメは継続して放映されている『遊☆戯☆王』シリーズ。

ですが今回、劇場版として描かれるのは現行のアニメシリーズ『遊☆戯☆王Arc-V』の物語ではなく、原作『遊☆戯☆王』のエンディング後の物語。

武藤遊戯と名もないファラオの闘いの儀の果てに光の中へ完結した物語。

その後日談ということで、元デュエリストとしては非常に期待が持てます。

ですが原作『遊☆戯☆王』が完結したのは2004年と今から12年も前の出来事。

何分、昔のことなので忘れてしまった人も多く、中には物語の詳細な流れを知らない人も多いかと思います。

今回はそんな人向けに『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』を見に行く前のおさらいも兼ねて、原作『遊☆戯☆王』を振り返ってみようと思います。

特に必要ないという方は映画本編の感想記事『光の向こう側を求め続けて『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』レビュー』を見ていただければと思います。

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初期の遊戯王はカードゲームだけじゃない!

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物語は引っ込み思案で虐められっ子の高校生・武藤遊戯が祖父である武藤双六から与えられた古代エジプトの秘宝「千年パズル」を解いたところから始まります。

千年パズルを解いたことで遊戯にはゲームにおいて天才的な才能を誇るもう一つの人格である闇遊戯が宿ります。

それ以降、遊戯が気づかないままに闇遊戯は表に出現し、問題が発生すると「闇のゲーム」を仕掛け、敗北すれば恐ろしい「罰ゲーム」を下す闇の番人となります。

その過程で遊戯はエジプトから訪れた謎の青年シャーディーとの出会いを経て、千年パズルに秘められた謎に足を踏み入れることになります。

この頃の『遊☆戯☆王』はカードゲームがメインではなく、様々なゲームを行っていたんですよね。

そのため人によっては初期の『遊☆戯☆王』が好きだという人も多いです。

一見すると、映画ではあまり関わりがなさそうな個所ではありますが、シャーディーに関わる話もあるということなので、映画を見に行く前に抑えておくべきポイントなのかもしれませんね。

原作ではデュエルモンスターズではなかった!

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ある日、遊戯は友達の城之内克也とカードゲーム「M&W(マジック&ウィザーズ)」で遊んでいると、M&Wの強豪で同級生である海馬瀬人に興味を持たれることになります。

遊戯の店にやってきた海馬はそこで双六の持つ「青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)」のカードに目をつけを強奪します。

双六を傷つけブルーアイズを奪った海馬に怒りを覚えた闇遊戯はM&Wで勝負を挑み、勝利。

遊戯に負けた海馬はそのことを恨み後日、死のテーマパーク「DEATH-T」に招き抹殺しようとします。

しかしその企ても防がれ、海馬の心は闇遊戯によってマインドクラッシュさせられ、悪しき心をすべて砕かれることになります。

今でこそ強い信念を持つ海馬社長ですが、初期はとにかくあくどい性格をしており、敵役としては相応しいですが今ほどの人気を得るようなキャラクターではなかったように感じます。

そもそも後に嫁となるブルーアイズのカードを破り捨てるといった暴挙もしており、今とは全然、別人ですね。

また今でこそアニメシリーズでは「デュエルモンスターズ」という名前で統一されていますが、原作では「M&W」と全く別の名前なんですよね。

劇場版ではどちらの名称を使われるのかというのも注目したいところです。

もう一つの千年アイテム所有者

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「DEATH-T」から数日たったある日、遊戯たちのクラスに獏良了が転校してきます。

獏良は転校を繰り返し、自ら友達を作ろうとしない孤独な少年なのですが、その理由は彼の持つ「千年リング」にありました。

遊戯の持つ千年パズルと同じ千年アイテムである千年リングには非常に残忍な性格を持つもう一人の人格・闇バクラを宿していました。

闇バクラ獏良の体をのっとり遊戯たちを騙す形で命がけのゲームに巻き込みます。

ゲームの中で遊戯たちは仲間と協力し、闇バクラを打ち倒します。

そこで遊戯ははじめて自分の中に秘められたもう一つの人格である闇遊戯と向き合うことになります。

この時、闇バクラは消滅したと見せかけて、この後のエピソードでも暗躍をし続けます。

また今回の映画でも獏良の立ち位置は重要となってくるポイントだと思いますので、抑えておいた方がよいでしょう。

決闘者の王国編から本格的なカードゲーム漫画となる

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M&Aの全国大会決勝戦の当日、遊戯の元にM&Wの創始者ペガサス・J・クロフォードから一通のビデオレターが届きます。

ペガサス遊戯に自分の主催するM&Wの大会「決闘者の王国(デュエリスト・キングダム)」への参加を促し、渋る遊戯を本気にさせるために双六の魂をカードに封印します。

遊戯双六を助け出すために決闘者の王国に参加し、順調に勝ち進んでペガサスの元にたどり着きます。

しかしペガサスは相手の心を読むことのできる「千年眼(ミレニアム・アイ)」を持っていました。

心を読まれる中で苦戦を強いられる闇遊戯もう一人の遊戯と仲間たちの協力を得てペガサスに勝利し、双六の魂を取り戻すことになります。

その一方で遊戯に敗れたペガサス遊戯の仲間として決闘者の王国にやってきていた闇バクラに襲われ、千年眼を奪われることとなります。

ここから本格的にカードゲームとしての『遊☆戯☆王』がスタートします。

とはいえこの時点ではルールがほとんど整備されておらず、今のアニメなどで使われているルールとは大幅に違います。

またペガサスについて、原作では死亡しているような扱いになっていますが、アニメシリーズでは一命は取り留めているといった違いがあります。

ペガサスはアニメシリーズの2作目『遊☆戯☆王GX』にも登場するキャラクターなのですが、今回の映画は原作の続編と言うことは『遊☆戯☆王GX』とはまた別の次元の物語と考えるべきなのでしょうか?

その辺の扱いにも注目したいところですね。

奪われた千年パズルと取り戻すために立ち向かう

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決闘者の王国から数日、遊戯の住む町に新しいゲームショップ「ブラック・クラウン」がオープンしました。

ライバル店のオープンに焦る双六ですが、その一方で遊戯は「ブラック・クラウン」で販売されるオリジナルのゲーム「D・D・D(ドラゴン・ダイス&ダンジョンズ)」に興味を持ち、買いに行きました。

そこで「ブラック・クラウン」の店主、Mr.クラウン千年パズルを奪われてしまいます。

Mr.クラウン双六に深い恨みを持っており、双六を苦しめるために遊戯から千年パズルを奪ったのです。

千年パズルを取り戻すために遊戯Mr.クラウンの一人息子であり、D・D・Dの創始者の御伽龍児と戦うことになります。

闇遊戯の力を借りれない中で遊戯御伽を相手に勝利し、千年パズルを取り戻すと共に自分の成長を実感するのであった。

決闘者の王国編バトルシティ編の間に挟まれたカードゲームではない物語。

おそらくですが、ここでこのD・D・Dが評価されていれば、『遊☆戯☆王』はカードゲーム漫画になることはなかったのではないでしょうか?

ある意味、『遊☆戯☆王』シリーズにとってはターニングポイントであったと言えますね。

ちなみに御伽に関しては原作では以降の登場はなかったものの、アニメ版では遊戯の仲間としてバトルシティ編以降も登場しています。

今回の劇場版ではどのような扱いになるのかが、非常に気になるところです。

3枚の神のカードを巡るバトルシティ編

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ある日、海馬はエジプト政府の要人イシズ・イシュタールと出会います。

イシズ海馬ペガサスが作り出した3枚の神のカードのうち2枚がレアカード強奪集団「グールズ」に奪われたことを教え、残った1枚「オベリスクの巨神兵」を餌に残りのカードを取り戻してほしいと依頼します。

海馬はその依頼を受け、アンティルール(カードを賭けて戦う)を適用した大会、バトルシティを開催します。

それと同時期、闇遊戯は美術館で古代エジプトの壁画に自身を模した姿が描かれていることに戸惑いを抱きます。

そこでイシズと出会い、闇遊戯遊戯に宿った別人格ではなく、古代エジプトを生きた名もないファラオであることを教えられ、その記憶を取り戻す鍵が3枚の神のカードであることを知り、バトルシティへと参戦することになります。

バトルシティでの激闘を制した遊戯は3枚の神のカードを手にすることになります。

原作の中で非常に人気の高いバトルシティ編。

今回は細かい部分はかなり省略して重要な部分を紹介しましたが、遊戯、海馬、城之内のそれぞれの戦いは非常に燃える展開であり、今見ても非常に楽しめます。

記憶の中の古代エジプトで闇遊戯の真なる名前を探り当てる

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3枚の神のカードを手に入れた遊戯は、それを古代エジプトの壁画に掲げることで記憶の世界に飛ばされ、気が付くとエジプト王宮の王座に座っていました。

闇遊戯は千年アイテムを身につけた側近や神官から「ファラオ」と呼ばれるのですが、そこでは自分の名前はわからずじまいであった。

そんな中、王宮に盗賊王バクラが進入し、暴れ回ることになります。

一方で遊戯は仲間たちと共に闇遊戯の本当の名前を明らかにするために、古代エジプトの記憶の世界に入り込むことになります。

王の真の名が「王家の谷」に封印されていることを突き止めた遊戯たちだが、その前に闇バクラが立ち塞がることになります。

両者の戦いが激化していく中、闇遊戯は己の名が「アテム」であったことを思いだし、その力によって闇バクラの裏に潜む大邪神ゾーク・ネクロファデスを消滅させることに成功。

3000年に渡る長き因縁に決着を付けました。

これまでの物語の中にあったいくつもの伏線を回収していく物語です。

連載当初は筆者がまだ子供だったということもあり、いろいろとわからない箇所も多かったのですが、今読み返してみるとかなり深く練り込まれた物語だったのだなと実感させられます。

ただ単純にカードゲームをやっている現行のアニメシリーズも面白いのですが、物語としての作り込みは初代『遊☆戯☆王』が別格だと思います。

改めて読み返してそのことを実感させられました。

光の中に完結する物語

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すべての記憶を取り戻したアテムを冥界へ帰すため、闘いの儀を行うことになった遊戯たち。

アテムは対戦相手に遊戯を指名し、デュエルを始めます。

持ち前の天才的なゲームセンスで遊戯を追いつめていきます。

ですがアテムの闘いを一番間近で見てきた遊戯は、すべての面でアテムを上回り勝利します。

真剣勝負の末に敗北したアテム。

それに満足したアテムは冥界へと帰って行きました。

こうして迎えられた『遊☆戯☆王』の最終回。

連載開始当初から考えると、まさかこんな感動的な最終回が待っているとは思っていませんでした。

この辺りに関してはもう言葉にできることはありませんので、原作の最終巻を読むかアニメの最終回を見てください。

それだけでも映画に対する思いが強くなると思いますから。

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光の中に完結した物語のその先へ……

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ここまでが『遊☆戯☆王』の大まかなあらすじです。

要点だけを押さえたものとなっているのですが、いかがだったでしょうか?

正直なところ、『遊☆戯☆王』の面白さはあらすじにしてしまうと伝わりにくいと思います。

初期の様々な闇のゲームM&Wで行われる1つひとつの戦いは、実際に描かれている物語を読んでみなければ魅力は伝わりません。

今回はあくまで劇場版を見に行くに辺り、軽く振りかえってもらえればと思い、記事の執筆に至りましたが、原作が手元にある人、アニメのDVD-BOXなどを持っている人は是非、映画を見に行く前、それから見に行った後に見返してみてください。

今回の映画が非常に深く作り込まれていることがわかり、よりのめり込むことができるはずです。

光の中に完結した物語。その先を描く『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』

物語としては非常にきっちりと纏められた最終回で正直、これ以上やることはないと思うのですが、その上で後日談を描こうと考えた映画スタッフの心意気は素直にすごいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

これまでの内容を踏まえた上で映画の感想記事『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS レビュー 光の向こう側を求め続けて』を読んでいただければ幸いです。

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