CHAOS;CHILD 1周目クリアまでの考察・感想 このくそったれなゲームはまだ始まったばかり

2017/03/11

『STEINS;GATE』でお馴染みの「科学アドベンチャーシリーズ」の第4弾として制作された『CHAOS;CHILD』

妄想化学アドベンチャーである『CHAOS;HEAD NOAH』の続編であり、2014年にXbox Oneでリリースされたのを皮切りに、2015年にPS3/PS4/PS Vitaにも移植され、2016年4月28日にはPC版でも発売されました。

すでにアニメ化企画も進行中の本作をプレイさせていただいたので、考察と感想を書いていこうと思います。

今回の記事では主に1周目の共通ルートについてご紹介します。

なお筆者がプレイしたのはPC版ですが、これが初プレイとなりますので他の機種との違いについては触れられませんのでご了承ください。

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前作をやらなくとも楽しめる!

■『CHAOS;CHILD』のあらすじ
"渋谷地震"と称される震災から6年後の2015年10月――復興中の渋谷で奇妙な事件が続発する。

ネット生放送中に視聴者の前で謎の死を遂げる者。
ストリートライブ中に歌いながら死にゆく者。
ラブホテルの天井から吊られ回っている死体。

人々は気づき始めた。
事件の発生日は6年前の渋谷を騒がせたとある事件の日付と一致する。
――そう、これはニュージェネレーションの狂気の再来なのだと。

ただ――ひとつだけ違う事がある。事件の現場に残される謎のシール。
不気味な力士を模したようなシールが事件の鍵になることを、まだ誰も知らない。

暗躍する300人委員会。
覚醒しつつある妄想具現者たち。
彼らの"胎動"により妄想の扉が再び解き放たれる……。

『CHAOS;CHILD』公式サイトより引用

ざっとあらすじを見てもらえばわかると思いますが、すでに専門用語満載ですね(笑)

「渋谷地震」「ニュージェネレーションの狂気」「300人委員会」「妄想具現者」などについては前作『CHAOS;HEAD NOAH』から引き続いての設定です。

とはいえ共通設定というだけで『CHAOS;CHILD』では『CHAOS;HEAD NOAH』のネタバレはほとんどないのでご安心ください。

事前に『CHAOS;HEAD NOAH』をプレイして記事に起こそうと思ったのだけれど時間なかったのはここだけの秘密。

むしろ前作のことを知っているが故にミスリードされそうになる部分もあったので、もしかすれば本作から入った方が素直にプレイできるかもしれません。

ネタバレなし感想:3回ぐらい心折られた

pantira

とりあえず1周目は分岐なしのノーマルエンドだったのですが、非常に心を折られました。

『CHAOS;HEAD NOAH』もそうだったのですが、本作はコンシューマのノベルゲームではごく少数のCERO:Zに指定された作品です。

扱っている題材が猟奇的殺人事件であるので当然なのかもしれませんが、正直なところグロについてはある程度慣れている人にとっては問題ないと思います。

ですがそれ以上に事件を追う内に主人公、宮代拓留の心を折にかかってきます。

この辺は読み進める上でどのくらい主人公に感情移入できているかによって変わってくるのですが、かなりがっつり感情移入していた筆者にとっては相当キツイ展開の連続でした。

情報強者として第三者目線から事件を追っていたはずの拓留が、いつの間にか当事者となり事件の重みに潰されかけ、さらにその先に待ち受ける犯人の動機。

この一連の流れは見事の一言。

とはいえ1周目に関しては限りなくバッドエンドに近いノーマルエンドと言えるできなので、ハッピーエンドを求める人にとってはきついことは間違いないでしょうね。

設定解説:ギガロマニアックスとディソード

d-sword

『CHAOS;HEAD NOAH』およびに『CHAOS;CHILD』を語る上で外せないのがギガロマニアックスディソードです。

ギガロマニアックスとは、妄想を現実に具現化する能力者の総称です。

『CHAOS;HEAD NOAH』『CHAOS;CHILD』では微妙に定義が違うのですが、自分の妄想を他人に見せることで現実を書き換える力(リアルブート)という点では同様でしょう。

そんなギガロマニアックスですが、共通してディソードと呼ばれる妄想の剣を持っています。

形状は所有者によって異なるのですが、共通して切れ味抜群でどんな強固なものも斬ることができます。

とはいえ剣としてではなく、ディラックの海に干渉してリアルブートを補助するために使用するのが主な用途です。

またギガロマニアックスに覚醒したものにしか見ることができないという特徴があります。

結構小難しい感じで説明してしまいましたが、一言で言えば「妄想の剣を現実にすることができたら、他の妄想も同じように現実にすることができるよ」ってことです。

とはいえ『CHAOS;CHILD』ではそこにさらに制約が掛かり、ギガロマニアックスで引き出せる能力は思考盗撮やテレパシー、パイロキネシストなど1人につき1つ程度のものになっているんですけどね。

この辺について説明するとネタバレになってしまうので、以下の考察で語りたいと思います。

ネタバレあり感想:このくそったれなゲームはまだ始まったばかり

serika

というわけでここからはネタバレありの感想です。

広告から先はネタバレしかありませんので、ネタバレを嫌う人はここでブラウザバックをお願いします。

義妹が親友にバラバラにされたと思ったら、義姉が幼馴染に殺され、その黒幕は義父かと思えば、実は主人公が主人公になるための事件を作り上げてました!

1周目(OVER SKY END)の全体の流れをざっくり言えばこんな感じなんだけど、もうこんなの心折れるだろorz

一応『CHAOS;HEAD NOAH』をやっている身としては嫌な予感がしていたんですよ。

あちらも犯人が友好的な人物で大方、今回もそうなんだろうなあとは思っていました。

だから最初から親友である伊藤のことは疑っていたんです。

だけどその被害者が義妹の結衣であろうとは予想できただろうか?

しかも伊藤ギガロマニアックスで思考誘導されていただけで、本当にいい奴だったというおまけ付き。

下手な推理をしていたせいでこの時は本当に凹みましたよ。

だけどそれだけで済まないのが科学アドベンチャーシリーズ。

改めて犯人を見つめなおしたら主人公の拓留と義妹の乃々と幼馴染の世莉架しか残っていない。

それでいて拓留より先に世莉架が犯人だと気づいた乃々が対峙し、拓留がたどり着いた時は幼馴染が義姉を殺している構図。

そりゃ『CHAOS;CHILD』が恋愛アドベンチャーではないことはわかっていましたが、わかっていましたがっ……!

しかも追い打ちをかけるように世莉架拓留のギガロマニアックスからリアルブートされた存在であるという事実と共犯という形で義父の佐久間まで絡んでくる始末。

そして極めつけは拓留がすべての決着をつけるために佐久間を殺し、さらに今回の事件を世莉架が起こすに至ったのは、彼女の生まれた目的である「拓留がやりたいことを叶えるため」に行ったという動機。

この怒涛の展開は一種のトラウマものですよOTL

ある意味で、何も知らない友人にゲス顔で「面白い恋愛ゲームがあるからやってみな」とか言っておすすめしたいくらいです!

とはいえこの時点ではまだ多くの謎が残されているんですよね。

とりあえず以下に気になる部分を簡単に並べてみます。

  • カオスチャイルド症候群

    本作のタイトルを関する病名ですが、実のところ存在を臭わすだけで1周目の物語にほとんど関わってきませんでした。
    現時点ではどのような影響を与えているのかほとんど見当がついていないのですが、
    「カオスチャイルド症候群患者は渋谷地震以降出現した」
    「カオスチャイルド症候群患者は渋谷から離れようとしない」
    といった描写があることから、ギガロマニアックスの副作用的なものではないかと推察しています。

  • 佐久間が青葉寮を開設した経緯

    作中では良い父親に見せかけた快楽主義者だった佐久間。
    そんな彼が何の意図もなく青葉寮を運営するに至ったとは到底思えません。
    ギガロマニアックスの研究者をやっていたことから、意図的にあのメンバーを集めたのだと思います。
    であれば乃々結衣たちにもまだまだ語られていない裏話が色々とあるような気がするんですよね。
    特に乃々に関しては渋谷地震以前に研究所にいたっぽいような描写があるので、個別ルートではその辺が気になるところです。

  • 地下施設の人々はどこに運ばれたのか?

    うきがいた地下施設にいた人体実験の被検体。
    僅かな時間で施設設備ごとすべて撤収されたわけですが、この辺にも謎が残されているんですよね。
    佐久間が力士シールを作り出す方法としてうきの能力と被検体の妄想を利用していたわけなので、佐久間が絡んでいることは間違いない。
    だからといって佐久間一人で撤収作業を行うことはまず不可能だと思います。
    なので委員会が行ったと考えるのが妥当なのですが、そうなると佐久間が事件を起こした理由も疑わしくなるわけで……。
    あの件についてはあくまで佐久間の意識誘導によって世莉架が言わされていただけという描写があったので、真実ではなさそうなんですよね。
    その辺についてはトゥルー行くまではわからなそう。
    というかさらに続編を作るための回収されない伏線ともなりそうで怖いですね。

  • ほとんど掘り下げられなかった香月

    キャラ立ちはしていたものの、1周目ではほとんど掘り下げられなかった香月。
    OPでは普通にディソードを振り回しているのに、1周目ではそういった素振りは一切見せず背景的なものが全くわかりませんでした。
    必要以上に話そうとしないのもギガロマニアックスの副作用的な要因なのかと疑っています。

  • 劣化したギガロマニアックスと拓留のギガロマニアックス

    妄想ならどのようなものでもリアルブートさせることができた『CHAOS;HEAD NOAH』の時のギガロマニアックスに比べて、『CHAOS;CHILD』では1人につき1能力と劣化しています。
    これについては研究されて覚醒したものではなく、渋谷地震による影響で自然発生したためと1周目の時点で明確に明らかになっているのですが、果たしてそれだけなのでしょうか?
    ただ劣化しただけならばいいのですが、それだけではないような気がするのは筆者だけだろうか?
    また拓留だけが本来のギガロマニアックスを使えるという点も気になります。
    主人公だからただ特別に力が強いという理由なき設定ではないような気がするんですよね。
    その辺にも注目していきたいところです。

  • 神成のケータイについて

    地味な伏線なのかもしれないのですが、神成のケータイが途中でガラケーからスマホに変わっているんですよね。
    もしかしたら記憶違いなのかなと思ったのですが、どうやらそうでもなさそうで、これもまた大きな伏線の1つなのではないでしょうか?
    とか思いつつミスリードの可能性もあるので、意識の片隅に入れておくだけにしておきますけどね(笑)

他にも気になることは色々とありますが、何にしてもまだまだわからないことだらけのこのくそったれなゲームはまだ始まったばかりです。

「この作品はシュタインズ・ゲートを超えたのか?」という挑戦的なキャッチコピーがどうなるかはわかりませんが、とりあえず現時点では心が折られつつも非常に楽しんでいます。

この調子で個別ルートもやっていくと思いますのでよろしくお願いします。

以上「OVER SKY END」のレビューでした。

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