ZERO ESCAPE 刻のジレンマ Q-END:1の感想・考察 心に触れるための行動とは?

2017/02/06

2016年6月30日にPSVita/3DS/PCで発売された『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』

『Ever17』『12RIVEN』などのInfinityシリーズを手がけたことで知られる打越鋼太郎さんがディレクター・シナリオを務めた本作は『9時間9人9の扉』『善人シボウデス』に続く『極限脱出』シリーズの最新作であり、完結編として制作されました。

実に7年に渡る集大成として制作された『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』を早速買ってきたのでプレイレビューを書いていきたいと思います。

今回はQ-END:1の感想と考察をメインに紹介していきたいと思います。

なお最初のエンディングについてはこちらの記事に書いております。

『極限脱出』シリーズの簡単な紹介も書いておりますので、もしよろしければそちらから目を通していただければ幸いです。

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80億人の未来をかけたDecisionゲームとは?

1周目の記事にあらすじを一切書いていなかった事に気づいたので、公式サイトから引用する形でこちらに書いておきます。

2028年12月31日――ネバダ砂漠。
実験施設Dcomでの共同生活が始まってから6日目のことだった。
その日、目覚めると9人の男女は監禁室の中にいた。
左のテグ日には見覚えのない黒い腕輪――バングル。
そこに仮面をつけたひとりの人物が姿を現わし、
Decisionゲームの開始を宣言する。

「これはきみたちと、私と、人類の存亡をかけたゲームだ」

その後、彼らは地下シェルターへと搬送され、
C・Q・D――3つの区画に分かれて収容されることに……。
果たして生き残るチームとは……?

全人類――80億人の未来は彼らの決断にかかっている!

引用元:ttp://www.spike-chunsoft.co.jp/zeroescape/introduction/index.php

というわけでものすごくスケールが壮大な話です。

いきなりここまで壮大な話であれば、少し戸惑ってしまうところですが、やはり前作『善人シボウデス』、前々作『9時間9人9の扉』と下地がある分、あっさりと受け入れることができました。

システム紹介:時系列がわからないフローティング・フラグメント・システム

flow

『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』は、時間の流れにしたがって進むストーリーではなく、時系列がバラバラの断片的な物語を読み進めていくことになります。

キャラクターたちが90分単位でそれまでの記憶を消されるという設定にマッチした構成になっており、プレイヤーは出現しているチャプターから好きな順番で物語を進めていくことになります。

もちろんクリア後は時系列通りに並んだフローチャートも出現するので、後で読み返すときにはわかりやすくなっています。

ちなみに今回、Q-END:1を見るまでに筆者がプレイしたフラグメントは以下の通り。

  • Suspicion
  • Poison
  • Anthropic Principle
  • Monty Hall
  • FCFS:C
  • Triangle

この内、今回のエンディングに直接関わってくるのは「Suspicion」と「Triangle」の2つですので、その2つを中心とした感想となってくると思います。

ネタバレなし感想:1匹のカタツムリが世界を滅ぼす!?

snails

というわけで最初に見たQ-END:1の感想をとりあえずネタバレなしで語っていきます。

今回の話では実機映像でも見れるゼロが語るカタツムリの話が重要な意味を持ってきます。

まだまだ謎は多いですが、あの話はただの例え話ではなく、今回のゲームを始めるにあたって重要な意味合いがあるということがよくわかりました。

正直、ネタバレなしで語るには無理がある物語で、これが初めの強制エンドから最初に見るエンディングで良かったのかと疑問に思うくらいです。

とはいえフローチャートを見る限りでは一番上の方で見れるエンディングのようで、人によっては最初に選んだ断片で見ることになるエンディングのようでもあったので、意外と重要な話ではないのかもしれません。

ネタバレあり感想:心に触れるために彼女が行ってきたこと

mira

というわけでここからQ-END:1ネタバレ感想・考察となります。

広告の下はネタバレとなりますので、ネタバレを嫌う人はブラウザバックをお願いします。

これは「バタフライ・エフェクト」ならぬ「カタツムリ・エフェクト」ってことなのか!?

これは17年前に起きたとある事件。

毎朝、ジョギングしている女性がその日に限っていつもとは違ったコースを選びます。

その理由はカタツムリがいたから。

その数時間後、女性は死体となって発見されるわけなのですが、その犯人がミラであるということが今回のエンディングで明らかになります。

ミラは感情の機微がわからず、特に表情が何故変わるのかが理解できなかった。

そんな時、彼女は母親に「心が感情を動かし表情を変わる」ということを聞かされます。

それを聞いたミラは自分には心がないと思い、そして見てみたいと思った。

だから彼女は殺人を犯しました。

ターゲットに選ばれたのは「カタツムリがいたから」という理由でジョギングコースを変えた運の悪い女性。

ですが彼女はミラに殺された時「あなたを許す」「あなたには笑顔が似合う」と言い残しました。

その言葉の意味をミラは理解できなかったのですが、その女性の心に触れたミラは温かい気持ちになり、その後も殺人を繰り返すようになったのです。

そんなミラに対しては現時点では救いようもない人物という印象しかないのですが、重要なのはこの事件の後日談。

事件が起きた1ヶ月後、1人の男が犯人として逮捕されます。

しかし真犯人はミラなので、当然男は無実なのですが、結果は有罪。

男は処刑され、その妻も後を追うように命を絶ってしまいます。

あとに残ったのは2人の幼い子共たち。

この子供たちが今回のディシジョンゲームを仕向けた犯人ではないのでしょうか?

まだまだプレイ序盤ということもあり、謎はわからない部分は多いのですが、それでもいろいろと気になる部分があったので、それらについて考察していきたいと思います。

なおQ-END:1と言っておきながらプレイしたチャプターはカルロス軸のチームCのものばかりなので、必然的にそちらについての考察が多くなってしまうことをご了承ください。

  • チームC:チャプターSuspictionで淳平が死んでいた理由は?
    今回のエンディングと同じルートの話で、カルロスの2人が淳平の死体を発見するというエピソードがあります。
    記憶が消されたことにより、2人は互いに疑心暗鬼になり殺し合いに発展するのですが、フローチャートを見る限り、それ以前のチャートはすべて開かれており、淳平が死ぬ理由となるチャプターが入る箇所がないんですよね。
    そもそも淳平の性格が1年前の事件『9時間9人9の扉』の時とは大幅に変わっており、さらにイラストから3Dに代わってしまったことでプレイヤー目線でも同一人物と思えないあたりから別人の可能性も疑ってしまいます。
    とはいえその場合、も偽物になってしまうわけですが、そんなゲームの技術向上したが故のトリックを仕込むのでしょうか。
  • Qの正体はカルロスの妹であるマリア
    チームCのチャプターではカルロスが度々、口にする妹であるマリア。
    レヴリーシンドロームにかかってしまったマリアを助けるためのお金を得るためにカルロスはDcomの実験に参加したわけなのですが、様々な形で妹の情報は出てくるのですが、彼女の年齢については一切、触れられていません。
    なのでQ=マリアの可能性は十分に考えられるわけです。
    これまでの情報からカルロスの30歳前後の年齢と推察できるので、相当歳が離れた兄妹ということになるのでしょうが、だからこその溺愛っぷりなのかもしれませんね。
  • 投票の時間軸は本当に同じだったのか?
    最初のディシジョンゲームでチームごとに処刑するチームに対する投票を強制させられます。
    9人のメンバーはなんとか連絡を取ることで票を散らせて処刑されるチームをなくそうとしたのですが、本当に同じ時間で行われた出来事だったのでしょうか?
    これが2度目、3度目と投票を促されていればそうである可能性もあったのですが、どうやらディシジョンゲームは場面ごとに違ったものになっている模様。
    さらにフローチャートを見ても最初の大きな分岐は4通りになっており、全員生存と1チームずつの死亡となっているのは明らかです。
    ですが記憶を消されるという設定を考えるに、本人たちが2028年12月31日だと思っていても、実は数年経っているという可能性もなくはないわけです。
    さらに言えば、同じように参加している相手はそれぞれが認識している相手とは別の相手という可能性も考えられます。
  • 脱出コードがチャプターによって違う理由は?
    9人のキャラクターの内、最低6人が死ねば脱出のためのコードが揃うわけなのですが、チャプターによって出現するコードに若干の違いがあります。
    初めは死んでしまったキャラクターに対応して違うコードが出ているのかとも思いましたが、どうやらそうでもない様子。
    例えルートが違っていたとしても、脱出コードが変わる理由はないように思えます。
    この点も上述の実は違った時間で行われている別のディシジョンゲームという可能性を臭わせてくる設定ですね。
  • 淳平の言う「伝えなければいけないこと」とは?
    チームCのチャプターで、度々淳平がそのような発言を口にします。
    これが『9時間9人9の扉』の頃の淳平であれば、茜に対する告白とも考えられるのですが、ここにいる淳平はかなり擦れた性格のご様子。
    何より、自分が死に瀕した時ですらに何も告げなかったことから、この場にいない誰かに対してのものではないかと思えなくもありません。
    おそらくその辺は過去作との重要な関わりになってくると思いますので、注目したいところですね。

とりあえず前回の記事は若干、タイトル詐欺みたいなところがあったので急いで1つ目のエンディングまでプレイしました(笑)

ですがそのおかげでやる気に満ち溢れましたので、次のルートについては遅くても明後日までにはプレイして書きたいと思っています。

なんだかんだでまだまだ謎が多い『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』

今回のQ-END:1に関してもまだ回収できていない分岐も存在しており、それらは他のルートをプレイすることで回収することが可能になると思います。

これまでの事件の謎も含めてここからどうなっていくのか楽しんでいきたいと思います!

以上、Q-END:1のレビューでした。

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